六年と少しの間、何度も思い出したように気紛れに訪れていたその街は、
ある日ふと訪ねると、いつの間にか、記憶していたその場所にはありませんでした。
見渡しても、広がるのはただ、真っ白な視界だけ。
建物の骨組みが、黒々として聳えるばかりで、見覚えのあるものは何一つありませんでした。
それでも何かを求めて、街の奥へと、いえ、奥であった方向へと、足を進めてゆきました。

すると、やがて前方に、大きな瓦礫の山が見えました。
視界を烟らせ遮っているのは、どうやらその瓦礫から薄く立ち上る煙のようでした。

大きく、大きく積み重なったその瓦礫の山を、上ってみることにしました。
衝動のままに、無心に上りました。
時折蹌踉け、足の進みを遅めたりもしながら、ただ、進みました。


すると、辿り着いたのは此処でした。
とある街への、入り口のようなこの場所。


全く知らない、新しい場所な筈なのに、何だか全てが懐かしく思えます。
此処は、新しい街なのでしょうか?
それとも、あの懐かしい古い街なのでしょうか?

偶然のようにこの場所を訪れただけの私には、どちらが本当なのか、判断を下すことはありません。
ただ一つ、事実を述べるとするならば、それは視線の先に見える一枚の看板の存在のみで。


 「ようこそ、螺旋都市へ」


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というわけで、この度「螺旋都市 - Spirale Cite -」は、
長年住み慣れたヂヲを離れ、goosideへ移転致しました。
思えば6年と2ヶ月、本当に長い期間あそこに居着いていました。
最初登録した時は容量が2MBしか無くて、でもそれでも十分間に合ってたこととか、
サイトのデータが突然全部消えたこと(そのお陰でその後少し容量を増やして貰えた・笑)とか、
色々とありましたが、とりあえず、移転です。はい。

そんなこんなで、いつも螺旋都市をご贔屓の方も、偶然訪れただけの方も、
どうぞ今後ともよろしくお願い致します。

廃墟のような現在の様相も、
追々何とかしていきますので……(すみません)。


西村和史(Nishimura Kazushi) <ハンドル変えようかな(飽きているらしい)




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