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都市の一角、目立たぬ場所に、小さな図書館が建っている×
其処は知る人ぞ知る別世界への入口×

ひとたび中へと入り×
重い扉を閉ざしたならば×
その者は夢幻世界の旅人となる事が出来るのだ×




「雨更紗」 河出書房新社(文庫)
無いように全然関係なくて申し訳ないのですが、
河出書房新社さんの文庫なのに表紙がマット加工じゃなくて吃驚しました(^^;)
傷つきやすいけど好きだったのに……ちと寂しいです。
内容は……そうですね、割と好きです。
密やかな秘やかな狂気(なのかな?)……ねっとりと絡み付くような空気が素敵
「サマー・キャンプ」 文芸春秋
「夏至南風」や「新世界」と一種通じる世界観のお話
いや、というよりもテエマは同じなのでしょうね……
妙に日本!な現実感を漂わせた人物設定と、長野さん独特の造語を使用しない文章、
そして描かれる複雑な性別……うう、なんだかちぐはぐな印象
長野さんからすると、屹度このお話を書くことは色々と大きな意味があったのだろうな、
とは思うのですが、個人的にはあまり好みではないです(ごめんなさい)
#読んでいてなんとなく、温が某関君みたいだなぁ……とか思っちゃった……


「碧空」 集英社
「白昼堂々」の続きのお話
前作同様、彼女の書くお話にしては現実味が溢れすぎている気がします
お陰で異様なほど読みやすく分かりやすく、読後感もかなりすとんと終わった、という感じ
でもやはり、何かいつもと違う・・・登場人物の平均年齢が比較的高いからかしら
それともやっぱりあの長野さん独特の不可思議な感じがないからかな・・・?
「行ってみたいな童話(よそ)の国」 河出書房新社
ピノキオやにんじんなど、おなじみのお話達の長野まゆみさんヴァージョン
優しい文章で残酷な内容を語って下さっています
私は好きなのですが、こういうのが耐えられない人もいるみたいですね(私の友人にもいました)
「オルスバン」 作品社
「青い鳥少年文庫」の第一作目です
文庫と銘打たれていますが実際はハードカヴァの本で、
長野まゆみさんが撮りおろしたフォト・ストーリィになっています
写真に写っている人形少年の色の白さが目を引きます
お話自体は割とほのぼの童話系。「少年アリス」や「天体議会」等と言った、
長野まゆみさんの初期の頃の作品に似た雰囲気だと感じました
「夏至南風(カーチイベイ)」 河出書房新社
退廃的雰囲気の漂うお話
ラストがいまいち不明瞭なのですが、その辺りがまたいろいろな意味を考えてしまいます
それにしても、腐敗をここまで美しく感じられたのはもうただ驚きです
「夏期休暇」 河出書房新社
なんだか爽やかな感じです
「学校ともだち」 河出書房新社(文庫)
学級日誌に生徒達が様々なことを書きつづっていくと言う形式
一年の間の学生達と先生の関係がなんだか優しい空気に溢れていて素敵……
特に話の筋というモノがあるわけではないのですが、
生徒一人一人が一年間を通して少しづつ大人になってゆく感じが何だか微笑ましかったです
「カンパネルラ」 河出書房新社(文庫)
緑の木々や水の流れが目に浮かぶようなお話
でもちょっと切ないかな・・・
「綺羅星波止場」 河出書房新社(文庫)
可愛らしい短編集です
読んだらふわふわ気分(<どんな気分?)
「銀星ロケット」 作品社
天球儀文庫の3冊目
このシリイズは2人の少年の日常を切り取ったような感じですね
「銀木犀」 河出書房新社(文庫)
「カンパネルラ」と少し内容は似ています
秘密の隠れ家、私も欲しいです
「夏至祭」 河出書房新社(文庫)
これもまた読んだらほのぼのとなれる一冊
長野さんにしては比較的分かりやすいお話でした
子供向けの童話、として読んでも大丈夫なくらい・・・
「鉱石倶楽部」 白泉社
美しい鉱石の写真達や、架空の鉱石に関する短編など、鉱石好きには嬉しい本です
もう本当に、写真は綺麗で感動します
長野さんのイラストも入っていて、嬉しいです
「ことばのブリキ罐」 河出書房新社
長野まゆみさんの綴る言葉達
なんていうか・・・素敵な言葉、単語がいっぱいで、幸せになれます
挿し絵も良いですよね。好き
「魚たちの離宮」 河出書房新社(文庫)
和風の味付け
長野まゆみさん風怪談、といったところでしょうか
「上海少年」 集英社
短編集。今まで私が認識していた長野まゆみさんのイメージは、
この本を読んで少し違ったものになりました
具体的には女性の設定や、現実味を帯びた舞台の設定、等といった点ですが・・・
言うなれば、少し大人向きの小説達、なのかしら?
「少年アリス」 河出書房新社(文庫)
初めて読んだ長野まゆみさんの本がこれでした
「こういうお話を書く人がいるんだ・・・」と、当時かなり感動したものです(苦笑)
「少年アリス」ドラマCD マーキュリー・ミュージックエンタテインメント、ポリグラム
私的には結構良いかと思うのですが・・・
ただ少し、テンポがゆっくりしすぎている、かな
少年達の声は、私は結構イメージあってると思います
というか・・・高山さんとか緒方さんとか、実はちょっと好きなもので(苦笑)
「少年アリス〜三月うさぎのお茶会へ行く〜」 河出書房新社
長野まゆみさんの描く「少年アリス」のストーリィのイラスト達が好きです
イラストはポストカード集になっているのですが勿体なくてとても使えません・・・
「新学期」 河出書房新社
少年達の友情がとても素敵な1冊
言葉に出す愛情、態度に出す愛情、そして出さないでいることの愛情
それらが入り交じって、優しい優しいお話ですね
「新世界」1st.2nd.3rd.4th.5th 河出書房新社
これもまたよく分からないお話
まだ続いていますから、まだあまり何とも言えませんが・・・
深読みをすると、かなり・・・その・・・いけませんわ・・・(<すいません)
4thまで読んだ所では、シュイが、シュイが・・・(涙)
5th・・・ついに完結。シュイ・・・(滂沱の涙)。切ない終わり方でした。
「聖月夜」 河出書房新社(文庫)
グリーティングブックとして出版された短編を集めた本ですね
タイトル通り、聖なる夜、クリスマスな雰囲気が優しい感じです
「超少年」 河出書房新社
まず表紙で吃驚……こういう装丁って今までにないですよね
ソフトカヴァというのもちょっと意表をつかれた感じですが、でも洋書のようで可愛くて好きかも
どうせなら表紙に日本語タイトル入れなければもっと良かったのに……
帯で隠れているからまあ良いですけど
さて内容ですが……「テレヴィジョン・シティ」や「新世界」のような世界観を持つお話なのですが、
なんと言っても分かりやすい!!
相変わらず独自の造語が至る所にちりばめられてはいるものの、
こんなに分かりやすくて良いのだろうか、と言う感じです
そしてそしてめっちゃハッピィな話!!
長野まゆみさんのこのような世界観のお話で、ここまでシアワセで良いのでしょうか!?
いや、好きですけど……ちょっと吃驚しましたのよ(^^;)
ちなみに、読んでいて爆笑したセリフが一つ
以下に一応色変えして書いておきますので、読了後に見て下さいな
……兄さんって、ヘテロだったのか、」<ああもう……
「テレヴィジョン・シティ」上・下 河出書房新社(ハードカヴァー・文庫共に)
目下わたくしの一番愛する長野まゆみさん作品です
ボディとスピリットのどちらを捨てるか、の辺りとか、もうひたすらお気に入りです
でも読後感はかなり切ない・・・です
ちなみにこのお話に出てくる少年の一人が、長野キャラの中では最愛です
そんなわけで、とにかくとにかく何に於いても最愛な作品
「天体議会」 河出書房新社(文庫)
2人の少年の日々ですが、他にも様々の少年が出てきます
兄弟愛あり、友情ありで、かなり読み応えはあると思います
鉱石の描写とかも結構たくさん出てきて楽しめました
「天体議会」ドラマCD マーキュリー・ミュージックエンタテインメント、ポリグラム
「少年アリス」よりもお話が長いせいか、テンポがものすごく速いです
もう本当に、笑えるくらい早い・・・早口言葉言ってるみたい(笑・でも大げさじゃなく)
それに、ところどころ原作とちょっと違うし・・・特にラストの相違が一番許せんよ・・・
でもまあ、これはこれでかなりお気に入りです
少年の声はメインの二人は少年アリスのCDでも声をやってらしたお二人でまあオッケイ
謎の少年も、少年アリスのCDでも登場していた石田さんでまあオッケイ
(ちょっと某エヴァが頭をよぎるのですが・笑)
兄もまあ・・・結構良い感じでオッケイ
許せないのはソプラノ美声いう名目の少年の声だ・・・
どうして岩田さんなのよう(涙)めっちゃおじさんやん・・・
(いや彼自体のことは嫌いじゃないんですけど、でもね・・・)
・・・とまあ、そんな具合ですが総合的に見ると良いと思いますよ
「天然理科少年」 角川書店
表紙の青がとても綺麗な短編集です
タイトルもお気に入りの一つ
「ドロップ水塔」 作品社
天球儀文庫の4冊目です
はじめ読んだときは、ラストがなんだか切なかったです
これは私が「甘え」ているからなのでしょうかね・・・うーん
「夏帽子」 作品社
先生と生徒達の様々な関係が興味深いです
先生、不思議な人です
「野ばら」 河出書房新社(文庫)
なんといいますか・・・複雑に絡み合った世界です
「夏至祭」とキャラクタはほぼ同じなのですが、性格は多少違うようです
長野まゆみさん風サイコホラー・・・かなぁ?ちょっと違うかしら
「白昼堂々」 集英社
いつも「そこはかとなくそんな感じ」な長野まゆみさんなのに、
(というか、いつもは上手く雰囲気でくるんで、不思議な雰囲気を醸し出しているのに)
この作品は「はっきりと、そう」だったので、かなり吃驚しました
妙に現実感溢れてるし・・・。
お話的にはかなり簡単で単純。読みやすいですね(でも内容は読者を限定するかも・・・)
「鳩の栖」 集英社
シリアスな短編集です
表紙のグレイが静かな雰囲気で良いです
「ヒルサガリ」 作品社
「青い鳥少年文庫」の第二作目
「オルスバン」よりも、写真と小説のリンクが深くなっている気がします
登場するのは前作から引き続いての少年達
食べ物の描写が相変わらず素敵(^^)
「宇宙百貨活劇(ペンシルロケットオペラ)」 河出書房新社(文庫)
可愛いとしか言いようがないでしょう・・・なお話達
小さな双子の少年達の生活が、元気そうで、幸せそうで・・・
「三日月少年漂流記」 河出書房新社(文庫)
「天体議会」の2人の少年達のお話です
まだ2人が小さい頃の、ささやかな冒険です
ああ、クマのぬいぐるみ・・・もう・・・ぎゅ!!(<思わず抱きしめ)
「都づくし旅物語」 河出書房新社
大阪、神戸、京都に実際にある場所達での短編集です
関西にすむ私としては、その場所を見たりする度に嬉しくなります
架空と現実が混ざっている気がして・・・
「夜間飛行」 河出書房新社(文庫)
2人の少年の、不思議な旅行のお話です
私は文庫版しか持っていませんが、ハードカヴァー版では素敵な写真が所々に入っています
「遊覧旅行」 河出書房新社(文庫)
「都づくし旅物語」が文庫になり、改題したものです
はじめ私はこちらしか持っていなかったのですが、
元になった場所が書かれていないことに気づいたので、ハードカヴァー版も買いました
「夜啼く鳥は夢を見た」 河出書房新社
表紙のあまりの美しさに買いました・・・
長野まゆみさんの文章ももちろん大好きですが、イラストも同じくらい大好きです
あと、実はタイトルも、これが私のベストだったりします
「夜のプロキオン」 作品社
天球儀文庫の2冊目です
大好きな人に、クリスマスプレゼントとして贈りたい、とか思ってしまいます
「螺子式少年(レプリカキッド)」 河出書房新社(文庫)
自分の存在、他人の存在を疑いたくなってしまう1冊
少し怖いテーマですが、でもそこが長野まゆみさんテイストで緩和されていて良い感じです




 蔵書は追々増やしてゆこうと思っておりますので
 もし図書購入希望が御座いましたなら
 夢幻図書館館長N村K史までお寄せ下さい
 検討の上対応させて頂きます

 また 当図書館にご意見等がお有りの方も
 館長宛にお願い致します




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