天蓋広場



天蓋広場の一角

森博嗣さんのこと




契機

 本屋さんで偶然見かけ、表紙の装丁が気に入ったのと目次が楽しかったのとで購入。 「笑わない数学者」が最初でした。その次からは「すべてがFになる」から順番通りに読みました。 「詩的私的ジャック」からリアルタイムで読んでいることになるのかしら。 それとも「笑わない数学者」は買った当時新刊だったから、この本からかな。 どちらでも良いのですけどね。

御本人

 大好きです、はい。森先生のことをそんなにたくさん知っているわけではありません(と言うより、 殆ど知らないと言った方が正しいのですが)が、少なくとも他の全く知らない作家さんに比べると、 その分ほんの僅かでも知っている、ということで・・・。でも森先生色々有難うございます・・・。 ええ、かなりファンです。作品は勿論、森先生御本人の。
 それと、森先生は作品をお書きになるのが早いので、頻繁に新作を読めるのが嬉しいですね。 あとは、森先生はHPを創っていらっしゃるので、インターネット環境にあると、 出版物の他にも森先生のショートショートやイラスト・エッセイが楽しめて、 やっぱり幸せだなぁと思います。新作情報とかも早く分かるしね。

文章

 淡々と続いていく感じ。無機質というのでしょうか。そんな流れの中、 突然出てくる意味の無い文や奇妙なジョーク、かみ合わない会話文、 ほのかに甘い内容がうまく「冷たさ」と調和しています。そんな雰囲気。
 長編ミステリィでは、密室物が殆ど(全部?)です。短編になると、 幻想的だったり現実的だったり、それこそ色々ですね。どちらも好き。

小説

 一番好きなのは「すべてがFになる」です。ちょうどこの本に出てくる内容に即したことを、 学校の授業でやっていたところだったので、授業が楽しく聞けたという逸話付き(笑)。 次は「笑わない数学者」かなぁ。目次が好き。あと、逆トリックに見事に引っかかりました私。 悔しいなぁ・・・るる。・・・最近出た「夏のレプリカ」も好きです。切ないね、これは。 「まどろみ消去」は短編集ということもあり、私の中では結構別格扱いです。こういうの好きです。 言葉に溺れるのは楽しいですね。はい。

絵(漫画)

 繊細な細い線が特徴。少女漫画のような絵柄で、好きです。私の周りでは、 ちょっと名前を失念してしまいましたが、 「ファイブスター物語」の作者さんの絵柄に似ていると言う説あり。 内容は、文章にもまして抽象的だと思います。必要最小限しか描かない感じ・・・。 深読みが必要ですね。解釈も必要かな。でも、雑誌「メフィスト」で描かれている4コマ漫画の絵柄は、 デフォルメされていてころころちまちま。それも可愛いんですけどね・・・。

キャラクタ

 犀川先生一押し。いや、もう彼の可愛さ格好良さには誰も敵いませんね。 人格が少々分裂気味の所も、好きな食べ物が子供っぽい所も、ちょっと神経質っぽい所も、 その他ひっくるめて全部愛しいです。一部で大人気の喜多先生なんて目じゃありませんね (喜多先生ファンの方、ごめんなさい・・・)。犀川先生がいれば良いや、私・・・。
 萌絵ははっきり言って好きではありません。何でだろう。自分でもよく分からないんですけれど。 犀川先生に近づくから?(笑)。それもあるかも知れないけど、違うな。・・・多分、 「ヒロイン」という存在が嫌なんだと思います。典型的なヒロイン。女から見て嫌な女のタイプ? うまく言えませんね・・・。いいや、ほっとこう(萌絵ファンの方、ごめんなさい)。とりあえず、 女性キャラでは私、国枝さんが好きです。格好良い生き方をしていると思います、彼女は。 あと、真賀田四季博士も好きです。彼女は何となく、全てを超越してる感じ? 男性キャラは、犀川先生は別格として、諏訪野さん、好き・・・あの人はいい人だ・・・。 喜多先生も嫌いじゃないんですけどね。むしろ好きなほう。浜中君も良いね、苛めたいタイプ(笑)。




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西村和史(Kazushi Nishimura)


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