天蓋広場
天蓋広場の一角
清涼院流水さんのこと
契機
これも本屋さんで「何か読みたいなぁ」と思っていたときに何気なく購入。
「コズミック」が最初でした。そして次に何故か「ジョーカー」にいかず「19ボックス」へ。
未だに「ジョーカー」は未読のままです（・・・）。
御本人
ノベルスにのっているお写真を見てはじめに思ったことは「髪が長い・・・」でした。
なんか訳分かんない感想ですよね（作者に対する感想というのもなんだかな・・・。
作者は別に自分を売っているわけではないのにね）。別に何が長かろうと良いのですが・・・。
この人も、私、作品を読むときあまり作者を意識しないですね。やっぱり情報が少ないからだと思います。
（対談とかエッセイとか、HPとかを見ているとどうしても知っちゃう分気になりますから・・・）
文章
矢印その他記号をよく使う方ですよね。比較的簡単な文章で、
でも読み易いんだか読み難いんだか良く分からない感じ。めいっぱい冗談を交えて遊んでいる雰囲気。
お話自体の構造も、少しひねって妙なものにしたいのかしら・・・というように思えます。
とにかく、なんか変、としか言えないかも・・・。ああ、当て字が多いですよね。それと、
たまに表現方法で気になるもの有り（森先生がお好きなんだろうか、
それともその反対なのだろうか・・・？、というような・・・）。
小説
「コズミック」は、最初読んでいるときはどうオチを付けるんだろう・・・と、
かなりわくわくして読んでいました。でも途中で段々しんどくなってきて・・・。ああいうオチなら、
もう少し振りが短くても良いんじゃないかな、
と思ってしまいます（それともあれだけしつこく続くからこそ、
あの結末が許されるのかな・・・）。「19ボックス」は何だか意味不明・・・とりあえず、
一番最初のお話が一番好きです。ああいうのってはらはらするからね・・・スリルを求める私。
「カーニバルイヴ」はもうそのまんま、お祭り前夜ですね。
事件も何も起こらないし・・・まるまる一冊「カーニバル」への複線なのですかね。
「エル」は・・・なにあれ・・・。いまいち楽しいとは言い難いです、私。
嫌いじゃないんですけど・・・ああ、でも最後で騙されたというかなんというか、私って単純。
そうそう、城之助の過去（という程でもないか）がちょっとわかるのが嬉しかった（笑）。
キャラクタ
竜宮城之助が可愛いですね（笑）黒づくめの格好に幼い喋り方、
人につける敬称・・・プリティプリティ。九十九十九も良いとは思うんですけど、
完璧すぎません？彼は。うん。・・・清涼院さんの小説の登場人物って、
それぞれに特徴があるみたいなんですけど、あまりにもたくさんわあっとでてくるんで、
かえって打ち消しあってるような気がします。あ、あと犬神夜叉くんは、
可愛いと思わなくもないんですがちょっと苦手です。何がって、一人称が・・・ちとやりすぎ。
天城漂馬氏も嫌いじゃないです。氷姫宮幽弥くんも好き。でもやはり城之助が一番、かな。
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西村和史(Kazushi Nishimura)
