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*日曜喫
茶
室*
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どうやら気付かぬ内に
随分と長くメニュウを見つめていたらしい
不意に人の気配がしたので 顔を上げると
いつの間にかマスタアがすぐ側に来ていた
彼の声は微かに笑いを含んでいるようだった
「どれだけ長くメニュウをご覧になっていても
品数が増えたりは致しませんよ・・・お客様」
「そうですね、ありがとう」
「いえ・・・それでも見ていたいのです」